【2020年4月】籠りがちなこの1ヶ月の間に読んで印象に残った本 4冊

4月はほとんど外出しませんでした。家の中だと意外と読書に集中できないですよね。ついついパソコンやTVゲームに手が伸びてしまいます。

電車の中や図書館のほうが集中しやすい体になっていることに気づいてしまいました…。

それでもどうにか数冊読めたので、3月に引き続き、特に印象に残った本を記録します。

bricolage.hateblo.jp

 

統計学が最強の学問である

統計ガチ勢の友人から教えてもらった本。

内容はこちらの記事にまとめました。

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ぼくは「技術」で人を動かす

著者の経験に基づいたリーダーシップの本。

この本で使われている「技術」の意味は、テクノロジーではなくテクニックに当たります。

リーダーとして圧倒的な経験と実績を持つ著者が、現代の価値観や働き方に沿ったリーダーシップを、実例も踏まえて体系的に教えてくれます。

 

この方な本を読むたびに、リーダーとメンバーの考え方の違いというのをつくづく実感させられます。

リーダーとメンバーは、同じ目標を共有している一方、リーダーだけは責任の負い方が違います。なので、メンバーが気にしないようなことに注意しなければならなかったり、メンバーを上手に動かせるような振る舞い方に気を使わなければいけなかったりと、苦労が多いです。

僕自身、小さな研究プロジェクトでリーダーを担ったことがあるのだが、メンバーへの気遣いや、目標達成に対するプレッシャーなんかで、不眠症になってしまった思い出があります。

この本に書かれているテクニックを、もしあの時実践できていたらもう少し楽になっていただろうなあと、今になって思います。

資金ゼロではじめる輸入ビジネス3.0

友達とお金の話になるたびに、「海外から雑貨とか輸入してAmazonで売れば儲かるんじゃね?」という話題にいつもなるので、実際はどんなものかと気になって読んでみた本。

単に輸入して転売するだけと思ったら、そんな単純なものではありませんでした。

情報収集、コネクションの作成、マーケティング等々、様々なスキルが求められるようです。

この本では輸入ビジネスの各段階で必要なポイントを指南しています。

 

香港やドイツでの展示会情報といった、ディープな内容も紹介されていて面白かったです。

海外出張のtipsも意外と豊富で、実際始める人にとってはかなり役立ちそうです。

 

販売を開始するタイミングでクラウドファンディングを利用するとよい、という話もなるほど、と思いました。

クラウドファンディングは、ボランティア活動やベンチャー企業のイメージが強かったのですがが、個人の輸入ビジネスで活用することで、低リスクで需要をかなり正確に見極められるという話は確かに納得。

こんな世界もあるんだなあ、と目からウロコの世界でした。

現代語訳 論語と算盤

以前から気になっていた本でしたが、来年の大河ドラマになると知り、「これは急いで読まなきゃ」と思って読みました。

「論語と算盤は一致すべきものである」と、算盤(資本主義の考え)と論語(人としての考え方、振る舞い方)両方に通ずるものを説いている本。

行き過ぎた利益追求に警鐘を鳴らし、道徳心を持って仕事をしよう、ということを説いています。

一方で、金稼ぎを蔑視する傾向も批判し、お金の価値に対して正しい認識を持つべきだ、というようなことも説明しています。

 

ちょっと昔にブームになった「これからの『正義』の話をしよう」でも行き過ぎた資本主義に警鐘を鳴らしています(あの本はより哲学的な意味も含んでいましたが)。

提起されている問題に対する現実的な答えは、この本の中に既に在ったと言っても良いと思います。

 

また、逆境に陥った場合に持つべき姿勢、という話が特に印象的でした。

人にはどうしょうもない逆境に陥ったとき、人のせいだと不満を持つのではなく(そうすると疲弊するだけ)、

逆境の中で自分がどう社会に役割を果たせるのか、つまり「自己の本分」を考え、コツコツと励むべきだと説いています。

行うは難し、ですが、この考えは覚えておきたいです。