【乗車記】サフィール踊り子号の4人用個室と6人用個室を乗り比べた

サフィール踊り子号は、東京と伊豆急下田を結ぶ豪華な観光列車です。

座席は全てグリーン席であることに加え、昨今は珍しくなったカフェテリアと個室をも備えています。

2020年の登場以降、特に個室はなかなか切符を取れない状態が続いているそうなのですが、今回、奇跡的に往復で個室を確保することができました。

個室には4人用と6人用の2種類があり、空きの関係上それぞれに乗車することになりました。

折角の機会なので、広さの比較もかねて紹介したいと思います。

編成・通路の様子

サフィール踊り子は8両編成。2号車と3号車がグリーン個室です。

どちらの車両も、1番と4番が6人用個室、2番と3番が4人用個室です。

1両あたりわずか4部屋しかないということからも、ゆったりとした作りになっていることが伺えます。

(ちなみに、以前乗車紀を記したクルーズトレイン四季島のスイート用車両は、1両あたり3部屋です*1

 

カフェテリアがあるのは隣の4号車です。

このような車両配置のため、個室車両の廊下を通り抜けるのは、個室利用者と1号車のプレミアムグリーン車の乗客だけなので、通行量は少なく落ち着いた雰囲気でした。

その廊下はこんな感じです。部屋は海側にあるため、景色は部屋の中から見ることがほとんどでしたが、廊下の窓も大きく開放的な雰囲気です。

4人用個室の様子

4人用個室の中はこんな感じです。

窓が天井側にもあるので、自然光がよく入って良い感じです。

革張りのソファーに、鉄道車両とは思えない広いテーブルです。
個室はカフェテリアから食事をデリバリーしてもらうこともできます。この広いテーブルのおかげで、ストレス無く配膳してもらえたことにも感動しました。

反対側には、大きめの扉と、上には電光掲示板が備わっており、到着駅の案内を確認することができます。

室内の灯りはドア横のボタンを使い、4タイプに調光可能です。天井の照明とテーブルランプの組み合わせが変わります。

夜はテーブルランプだけ光る設定にすると、夜の風景がよく見えました。

壁側には、おしゃれな装飾と、スタンドライト、コンセント、手荷物を置けるデスクがあります。

デスクの下には大きめの荷物を床上に置くスペースが確保されています。

反対側の壁にはコート掛けがあります。

 

 

6人用個室の様子

次に6人用個室を紹介します。

ソファーが1+2+2+1の配置に変わり、テーブルがさらに大きくなっています。

窓が2枚並んでいるのは4人用個室と同じですが、幅がとても広くなっています。

2人掛けのソファーに座って、この広い窓から景色を眺めるのは最高でした。

私が乗車した際は日没を挟むタイミングだったため、夜景も楽しむことができました。

夜の空間もとても心地良かったです。

壁は4人個室と概ね同じ作りのように見えました。

 

総じて、4人用個室でも十分ゆったり過ごせましたが、

6人用個室はとにかく横方向に広く、贅沢度がさらに高い印象を受けました。

 

このように、サフィール踊り子の個室はデザイン的にも機能的にも十分な部屋でした。

降車するのが惜しかったです。

 

現状、個室はえきねっとで購入できないのがやや大変な点ですが、

利用して得られる満足感は非常に大きいです。

伊豆方面に行く際は是非検討してみてはいかがでしょうか。

 

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*1:デッキや共用トイレの有無、また車体の長さが四季島はわずかに(8 cm;Wikipedia参照)長い等の違いがあり、単純に比較はできませんが