街の本屋が消えて起こり得ることと、図書館のススメ

電子書籍やオンライン通販で本を購入するのが当たり前になって久しいです。

対照的に、本屋に行くことはどんどん減っています。

また、スマホを触る時間が増えたためか、図書館で本を借りて読むことも少なくなったと感じています。

そんな中、もやもやと感じていることをこの記事では文章にまとめました。

「関連書籍」ばかりで視野が狭くなる?

10年以上前は、本を入手するのは本屋や図書館が当然でした。

そこで本を入手する流れには、大きく分けて2パターンあったと思います。

  1. 最初から、欲しい本を決めており、予定通りその本を購入したり借りたりする。
  2. 何気なく陳列棚を眺めている時に、自分の知らなかった本に出会い、その場で購入(あるいは借りる)することを決める。

1.のパターンで入手することが普通ですが、私の場合は2.のパターンも多かったです。他の人もきっとそうであったはずです。

 

一方、今の時代に戻って考えてみると、Amazonで本を買う時、探していない本はサイト上に表示されず、2.のパターンで新しい本に出会うことはほとんど無いと思います。

強いて挙げると、ページの下の方に関連書籍は表示されますが、

物理の本を買うと他の物理系教科書が表示され、投資の本を買うと他の投資本が表示される、一種のパーソナライズド広告ですよね。

しかしながら、これらの本はあくまで同じ分野の書籍であるため、思いがけない本に出会うようなことはめったにないです。

 

通販サイトを使うようになって以降、自分の中で読む本の分野がどんどん狭まっていくのを感じています。

知らない本や異なる価値観で書かれた本に出会う機会がぐっと減ってしまったと思います。

 

※現代のインターネットが抱えるこの問題については、こちらの記事で詳しくまとめています。

www.driven-by-curiosity.com

 

インターネットは本来情報を遍く収集するために適した環境であったと思うのですが、

実際はそうではない面も多く、1ユーザーである自分の過去に引きずられてフィルタリングされる仕組みが普及しています。

この仕組みによって、何も考えずに使っていると、逆に自分自身に入ってくる情報が偏る危険性を持ってしまった、と言えるのではないでしょうか。

 

図書館に通う、という習慣

このことを自覚して以降、意識的に本屋や図書館をうろうろ歩いて、世の中に生み出されている知識や主張を俯瞰するよう心掛けています。

自分とは異なる世界や考え方、時には耳に痛い情報を取り入れなければいけないと思います。

そしてそれは、本屋や図書館で様々な陳列棚を見て回ることで実現できるはずです。

 

また本屋では、新書や雑誌を見て、トレンドを知ることもできます。

同じような書籍が同時期に発売されていたら、それはホットな分野なんだな、ということも伝わってきます。

さらに、痒いところに手が届くような、自分向けのニッチな本に出会うことができます。

 

図書館では、実際に中身を読んで、じっくりと知識を吸収したり考えたりできますね。

気になる本を全て購入するのは懐に痛いので、本当にありがたい存在です。

また、擦り切れ具合や、貸し出し日付のハンコ(今は電子化されていてあまり見かけないですが)の数から、その本の人気度を推し量るのも楽しいです。

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本屋と図書館どちらにしても、意図しなかった本・自分の知らなかった本に出会うことのできる貴重な場所です。

図書館は公共サービスとして安泰だと思いますが、現在進行形でその数を減らしている書店は、本当に貴重な場所になりつつあると感じています。

 

最近の図書館はサービスがとても良い

活用している人も多いと思いますが、最近はインターネット予約取り置きサービスのできる公立図書館が増えています。

気になる本は、ワンクリックで最寄りの図書館に届けてもらうことができるのです。

当然、返却期限までに読んで返さなければいけないので、積読本となって放置されることもありません。笑

 

また、読みたい本が無い場合でも、本のリクエスト(購入希望)を受け付けている図書館もあります。

リクエストサービスのある図書館では、蔵書検索で見つからなかった場合でも、読みたい本の情報を提出してリクエストすると、採用されればその本を購入してくれることもあります。

 

(ちなみに、取り置きサービスの本屋版には"honto"があり、私もよくお世話になっています。店頭で受け取れば送料0なのが嬉しいです!)

 

もし引っ越しする際は、駅やスーパーへのアクセスも大事ではありますが、「図書館」「本屋」も考慮に入れてはいかがでしょうか。