ブログ記事=収益資産
ブログを書き始めてから、気がついたことがあります。
単に記事を作って自分の考えを発信するだけでなく、記事そのものが収益を生み出す「資本」になっているということです。
…と一文にしても分かりにくいと思うので、この記事で自分の感想をまとめてみました。
一般市民の私たちが収入を得ようとした場合、一番手っ取り早いのはアルバイトで時間給を得ることですよね。
しかし、収入を得る方法はそれだけではないのだということを、ブログを通じて実感させられました。
アルバイトは、言ってしまえば自分の時間を切り売りしているものです。時間を割かない限り収入は得られない。
しかしブログ記事の場合、適切にアドセンス等の仕組みを活用できていれば、公開し続けている限り収入を生み出し続けられます。
同様のことは、ブログだけでなく、Youtubeで動画を発信することや、ストックフォトで写真を販売することも同じことが当てはまります。
ちなみに、この「収入を生み出し続けるもの」をどう呼称するか、は難しいですね。
一般に使われる資本あるいは資産というカテゴリに入るはずですが、もう少し具体的な言葉で収益資産という呼び方が、比較的近いと思います。
(専門的な意味では語弊があるかもしれないので、あくまでここだけでの呼び方とさせてください)kotobank.jp
収益資産と時間給労働による収入をシミュレート
この収益資産が持つ魅力的なポテンシャルは、資産を増やせば増やすほど、二次関数的に累計収入が増えていくところです。
簡単なモデルで考えてみます。
時間切り売り型の収入モデル
- 月100時間の労働
- 時給1500円*1
広告付ブログによる収益資産成長型の収入モデル
以上の想定で、8年間(100ヶ月)続けた場合、累計の収入がどのようになっているか、100ヶ月間計算した結果が下のグラフです。
時間切り売り型は、当然のことながら時間に比例して累計収入が増加していきます。
一方、収益資産成長の場合、開始当初は非常に低い収入となっています。
しかし二次関数的に増加していき、50ヶ月つまり約4年を超えたあたりで逆転します。
さらに4年後、その差はほぼ2倍になりました!
実際のところ、いくつかハードルもあります。
PV数を増やすのは簡単に見えて難しいです。またGoogle Adsenseには厳しい審査がありますし、広告を貼れたとしても収入が伸びない間は本当につらいです。
総務省(!)の推計によると、開設後1年以上続くブログの割合はわずか3割です。*4*5
まとまった収入を得るところまでもっていくのは、かなりリスクがある試みです。
PV数を稼ぐ「当たり」の記事をいかに数多く生み出せるか、スキルも要求されます。
自分の時間を守れる魅力
しかしそれでも、一旦作成してしまえば、放置していても収入を得られます。
「放置しておいてもいい」というのは、非常に魅力的に感じます。*6
やりたいこと や やれること が、そこら中に溢れているいまの時代において、時間は本当に貴重です。
ちょっと脱線しますが、この「忙しい人のための超速スキル獲得術」という本では、20時間で新しいスキルを習得するためのコツが、筆者の実体験*7とともにまとめられています。
達人レベルには行かずとも、なにか新しいことを十分楽しめる程度のスキル*8を得ることができます。
逆に考えると、突き詰めて工夫したとしても20時間程度の時間はどうしても必要になってくるのだ、と私は解釈しています。
そんな現実の下、時間を切り売りしなければいけない状況は、私は苦痛に感じてしまいます。
もちろん、アルバイトでは様々な社会経験ができますし、人との出会いもあります。
上の図で、昇給によって時給が増えていくことも現実にはあるでしょう。
アルバイトでしかできないこともあるので、状況に応じて使い分けるのが一番幸せだと考えています。
大事なのは、働き方には複数の選択肢がある、ということだと思います。この点を、ここまで読んでくれた方に伝えたいです。
【関連記事】
*1:かなり高めの時給を設定
*2:記事の種類によるが、長めの設定。書くことが決まっていれば、はるかに短い時間で完成できます
*3:「当たり」の記事であればもっと多いが、「ハズレ」の記事だと数分の1になってしまうので、平均的なイメージ
*4:ブログの実態に関する調査研究 総務省 2009年
https://www.soumu.go.jp/iicp/chousakenkyu/data/research/survey/telecom/2009/2009-02.pdf
*5:10年以上の調査研究であり、また継続の定義によって実際の数値は変わるので、あくまで参考程度に
*6:ただし、公開後の記事に対するある程度の定期メンテナンスは必要です
*7:囲碁、ウクレレ、ウィンドサーフィン、ヨガ等。ちなみに著者はバリバリのビジネスマン
*8:p.314より意訳