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会津の料理と伝統技術を体験
築250年のお屋敷で豪華朝食と地酒
昨晩姨捨駅を発車した四季島は、夜中に直江津と新津を経由して、磐越西線に入りました。
6時前に目が覚めた時、列車は喜多方駅の1つ手前の山都駅に停車中でした。
先頭の展望車両に行ってみた所、貸し切り状態だったので、しばし明け方の磐越西線の前面展望を楽しむことができました。
運転手さんと2人きり(?)で山の中を進みます。
程なくして喜多方駅に到着。
本来なら朝の散歩の時間が設定されているのですが、今回はあいにくの雨だったので、のんびり着替えて、再び四季島バスに乗り換えます。
(昨日塩山にいたバスと同じかどうかは分かりませんでした。別々のバスがいるのでしょうか?それとも夜間移動?)
ちなみに四季島の途中下車駅には、このように固有の駅名標がおしゃれに備え付けられています。
バスで向かったのは会津料理「田季野」。昨日の「まる喜」は築140年で、このお店の建物はなんと築250年。
建物に入るだけで特別な雰囲気を感じます。
鎧甲冑が置いてありました。食事後に着る体験もさせていただきました。
四季島に関する写真も多く飾られています。
普段の営業時間はお昼からなのですが、四季島ツアーのために朝食を準備してくださっているそうです。頭が下がる思いです。
地元食材をふんだんに使った、豪華で真心こもった朝食でした。
特に名物わっぱめしは絶品。(夢中だったので料理の写真を忘れてしまいました)
そして、田季野ではなんと何種類もの貴重な地酒を試すことができました。しかも当然料理に大変合うのだから、グイグイいってしまいます。
昨日に引き続き、朝からこんなに美味しい酒を飲めるなんて...。朝食なのにマリアージュに近い形になってしまいました。恐るべし...!
蒔絵体験
朝食の後は、鈴善漆器店に移動。
会津漆器に金粉や銀粉を使った絵付けをする「蒔絵」を体験しましたた。
朝から酔ってしまっていたので、やや手元が狂います...。
それでも、どうにかして画きたい内容を漆器に記すことができました。
今後、この漆器を使うたびにこの旅を思い出すのかと想像すると、嬉しくなります。
体験後は、お店の中で様々な漆器を見学して一休み。
再度バスに乗り込み、会津若松駅に向かいます。
最後の食事、そして終着間際に感じたこと
会津若松を発ってしばらく経つと、DININGしきしまにて最後の昼食となります。
田園風景を眺めながらの落ち着いたランチ。
宇都宮の有名レストランのシェフによる、地元の食材を使ったフランス料理。写真に残し忘れてしまいとても残念なのですが、鯛の鱗焼きと生海苔のソースが特に美味しかったです。
また、ディナー同様に色々なワインがリストアップされていました。日本のワインでは、りんごのワインというちょっと変わったワイン(シードル)も選べました。
最近登場したものだそうですが、爽やかかつ丁度よい甘みがあり、クセになるお酒です。大きなポテンシャルを感じます。
食事が終わる頃には、列車は郡山を過ぎ、東北本線を上野に向かうだけとなりました。
ラウンジでクルーの方と話したり、客室で昼寝したりと、贅沢な時間がゆっくりと過ぎていきます。
黒磯、宇都宮、大宮を過ぎ、終点の上野が近づくにつれて、「下車したくない!」という気持ちが強くなっていってしまいます。
しかし不思議なことに、今回の旅が各地の文化や歴史を体験する内容であったためか、日本各地をこれからもっとディープに旅行し、探求したいという気持ちも強くなっていました。
これまで何気なく通り過ぎてきた観光地にも、隠れた名店や名所がきっとあり、それを探していきたいという気持ちになっていました。
まさしく「深遊探訪」のコンセプト「この国は広くはない。 でも、この国は広い。そして深い。」(四季島 公式サイトより)なのかもしれません。
いやはや、四季島、本当にすごい列車です。
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