「逃げ恥」新春スペシャルを観て、共働き夫婦が出産で経験する様々な出来事に強く共感しました。
男性の育休取得が普及しつつある現在、夫として出産や育児に関わることのできる時間は、以前よりは増えたのではないかと思ういます
しかしながら、私の場合、時間は確保できても、知識や心構えが不足していたために、かえって妻の足手まといになってしまうことが多々ありました。
「イクメン」になろうと意気込んでいた当時の私は、早々に出鼻をくじかれてしまったのを今でも記憶しています。
そんな失敗経験と反省点を本記事にまとめました。
家庭の事情によって、適切な行動は異なってくるでしょうが、これらの反省が誰かの参考になれば幸いです。
産前・出産直後の失敗談
産む病院はどこも同じだと思っていた
最初に決めることの1つは、出産する病院だと思います。
私みたいに何も考えずに「家から一番近い所でいいんじゃない?」なんて発言すると、大顰蹙を買ってしまいます。
まずは、里帰り出産するのかどうかを、(義)父母とも相談しつつ、決めるべきだと思います。
また、産婦人科にも色々な違いがあります。総合病院かクリニックか、というだけではありません。
・無痛分娩や計画分娩があるのかどうか。また、無痛分娩は24時間対応可能なのかどうか。(麻酔科医が常駐しているかどうか)
・部屋や食事、コロナ対応はどのようなのか。
といったように、様々な違いがあります。口コミの評判もチェックしておきたいですね。
これらのリサーチは結構大変なので、夫から積極的に動いていくのが大事だと思います。
出生届を戸籍のない役所に出した結果、証明書発行に時間がかかってしまった
出産後、最初の手続きは出産届の提出になります。
出生届は住民票のある自治体の役所だけでなく、住民票のない自治体の役所にも提出することができます。
僕の場合、病院近くの(住民票の無い)役所に提出しました。
しかしこの場合、即座に受理されず、住民票への反映完了までに約一週間かかってしまいました…。
受理が完了しないと、その後に控えている諸々の手続き(健康保険組合の被扶養者追加や、ジュニアNISA口座の開設、各手当の申請など)を進めることができなません。
赤ちゃんの本人確認や家族確認の証明書類として、「住民票の写し」を要求されることが多いのですが、これも受理完了しないと入手できません。
これら手続きをスムーズに行いたければ、特段の事情が無い限り、面倒でも住民票のある役所に出すことをおすすめしたいです。
産褥期の大変さを知らなかった
生まれてきた赤ちゃんはとても可愛く、早く自分の両親や親戚に会わせたいという気持ちになってきます。
しかし、産後の妻の身体は、退院後も、僕(夫)が想像している以上に休息を必要としています。
頻繁に来客を呼んだり、クルマや電車で移動したりするのは、妻に負担を与えてしまうので避けなければいけません。
産後6~8週間は「産褥期」と言われています。「褥」は布団の意味で、この時期は布団で横になることを前提とした時期だということを表しているそうです。(参考)
ただでさえ休息を必要としている状態なのに、昼も夜も赤ちゃんの世話もしなければいけないのですから、本当に大変な時期と言えます。
夫としては、家事はもちろんのこと、少しでも妻の肉体的・精神的負担を減らせるように、行動しなければならないと思います。
育児中の失敗談
育児サポートグッズの情報収集が足りなかった
自分の両親に相談しても、20年以上前の育児グッズしか知らず、最近の便利なツールを教えてもらうことはあまりありません。
結局、妻の同世代の知り合いから色々と教えてもらったり、慌てて育児ブログを読み漁ったりして、やっと時代の恩恵を受けることができました。
液体ミルク、防臭袋、抱っこ布団(これは昔からあるかも)、育児記録や写真共有アプリなど、便利なグッズやツールは事前に情報収集しておくべきでした。
ベビーカーにA型とB型があることや、抱っこひもの種類も事前に押さえておきたいです。夫自身も使う物になりますし。
また、Amazonファミリーやパンパースのポイントプログラムなど、育児に関するお得なプログラムも把握しておきたいです。
ちなみに、様々なツールの中で、Youtubeにある、赤ちゃんが泣き止む系の動画や音楽には非常に助けられています。しなぷしゅ~
(追記)
スマートスピーカーを使って子供をあやす方法について、この記事で詳しく紹介しました。
Youtubeといえば、沐浴やおむつ替えの方法を解説する動画も多くアップされているので、分かりやすく予習できます。
コロナ禍の影響で、父親学級や両親学級が中止となり、夫の勉強の機会が減ってしまったと思いますが、Youtubeで代わりに勉強できます。
夫は母乳を出せないことを忘れていた
冗談みたいな見出しですが、何が言いたいかというと、父親はいくら頑張っても母親の代わりにはなれない、ということです。
授乳したり、母親に甘えたいがために泣く赤ちゃんをあやしたりするのは、夫にはできず、どうしても妻に頼まざるを得ません。
そうなると、一時的に妻にタスクが集中してしまうことがしばしば生じてきます。
妻が夕食を作っている時に、授乳のタイミングがあると、その間夕食作りはストップしてしまいます。
これを避けるためには、例えば16時頃に授乳した場合、
・次は夕食前の時間におっぱいを欲しがると予想される
→①今夜の夕食は僕(夫)が一人で作る
→②あるいは、途中でバトンタッチできるようにレシピを共有する
というように先回りして考え、家事をマネジメントするのが有効でした。
自分の時間が確保できると思っていた
ある程度は覚悟していましたが、オムツ替えや家事だけでなく、赤ちゃんをあやすだけで、あっという間に時間が過ぎていきます。
「スキマ時間に赤ちゃんの世話をする」のではなく、「赤ちゃんの世話のスキマ時間に好きなことをする」という生活になりました。
また、上述したように、例えば授乳のタイミングで自分のスケジュールも変わってくるので、
予定通りに休日を過ごすことはできなくなったと感じています。
生活に楽しみがなくなったのか、と思われそうだが、もちろんそんなことはありません。
赤ちゃんと遊んだり笑顔を見たりするだけで、父親としてとても幸せな気持ちになるので、生活の幸福度や充実感はむしろ上がっています。
ネガティブな感じの記事タイトルにしてしまいましたが、
僕の場合、これらのポイントを抑えることで、とても充実感を持って育児に関われるようになりました。
また、妻も安心して赤ちゃんを僕に預け、外出してリフレッシュできるようになりました。
パパになろうとしている人は、様々なやり方で、事前に勉強・準備してほしいと思います。